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ITストラテジスト合格:勉強方法と感想

IPAの2021年度春期ITストラテジスト試験に合格しました。
3回目の挑戦での合格です。
また、これで、論文試験3つ「プロジェクトマネージャー」「システムアーキテクト」「ITストラテジスト」に合格することができました。
これから受験される方の約に立つかもしれないので、勉強方法や3試験の違い・注意点をまとめてみます。

目次

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1.勉強方法(ITストラテジスト

内容:

  • 活用した参考書はこの2冊。
  • とにかく参考書の午後Ⅰを中心に勉強
  • 午後Ⅱ用の参考書はしっかり読んで、論文の書き方、採点され方を学ぶ
  • 午後Ⅱの中身は午後Ⅰで合格点が取れそうになってから準備
  • 午前は過去問のみの勉強

期間:

  • 2か月くらい、ほぼ土日のみ(過去の2回の受験時もだいたい同じ)
  • 論文の書き方は、「プロジェクトマネージャ」試験のときに勉強→他試験では振り返るくらい

2.「プロジェクトマネージャ」「システムアーキテクト」との違い

  • 午後Ⅰは、専門知識はほぼ問われないが、本文に直接的な回答表現が少ないところが難易度が高い
    • いくつかの回答要素を纏めて、短い文字数で記述する
    • 解決策の提言についてはコンサルティングに近い回答が必要(パターンを覚えておけば、専門知識は不要)
  • 午後Ⅱは、「ITストラテジスト」としての視点を盛り込まないと点数がとれない。
    • 一見、「システムアーキテクト」と同じ問題に見えてしまうが、回答の視点を変えないといけない。
    • ITストラテジスト」の対象者増:

      高度 IT人材として確立した専門分野をもち,企業の経営戦略に基づいて,ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて,情報技術(IT)を活用して事業を改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。また,組込みシステム・IoT を利用したシステムの企画及び開発を統括し,新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者

    • システムアーキテクト」の対象者増:

      高度 IT人材として確立した専門分野をもち,ITストラテジストによる提案を受けて,情報システム又は組込みシステム・IoTを利用したシステムの開発に必要となる要件を定義し,それを実現するためのアーキテクチャを設計し,情報システムについては開発を主導する者

    • 「プロジェクトマネージャ」の対象者増:

      高度 IT人材として確立した専門分野をもち,システム開発プロジェクトの目標の達成に向けて,責任をもって,プロジェクト全体計画(プロジェクト計画及びプロジェ クトマネジメント計画)を作成し,必要となる要員や資源を確保し,予算,スケジュール,品質などの計画に基づいてプロジェクトを実行・管理する者

    • ポイント①:「ITストラテジスト」は、行動や思考が「企業の経営戦略に基づいている」か。
    • ポイント②:「ITストラテジスト」は、事業戦略を策定・提案・推進しているか。(✕プロジェクトを推進、✕システム開発を主導)
    • ポイント③:システム面の開発主導は「システムアーキテクト」、プロジェクトの実行・管理は「プロジェクトマネージャ」。「ITストラテジスト」として、「システムアーキテクト」や「プロジェクトマネージャ」と連携しながら行動している記述とすると、視点がブレないと感じた

3.論文にITストラテジストとしての業務経験は必要か

  • 結論、業務経験がなくても問題ない。
  • 事例を疑似体験して、あたかも自身のプロジェクトで発生した問題かのように論文に落とし込むことができた。
    • 作戦1:午後Ⅰの問題文を真似る。午後Ⅰで問題となっているポイントや、最後の締めくくり方を参考にする。
    • 作戦2:(自身がIT業界勤務でSEなどをしている場合)社内のプロジェクトのプロジェクトマネージャーや経営陣の資料やミーティング内容から学ぶ。記述に必要な視点を持っていれば、自身が経験しなくても以外と社内に題材が転がっている事がある。
    • 作戦3:社外の講演・勉強会に参加して、視点を得る。connpass「https://connpass.com/」などで毎日のようにいろいろなワークショップや、事例紹介が行われているので、他社事例を聞くとイメージが膨らんだ。
  • 題材にするプロジェクト規模は小さくても良い。(私の記述例)
    • 結構参考書の回答例だと大規模なプロジェクトが多い。1年、200人月、サーバ台数20台超など
    • 私が題材にしたプロジェクトは、6か月、30人月、サーバ4台+クラウド利用の規模。
    • 大手企業のウォータフォール型の大プロジェクトを題材にしなくても、中小企業のアジャイル型のプロジェクトでも問題ない。 ポイントは経営陣やステークホルダーの期待に応えているか、打ち手が具体的で現実身がある(定量的である)、課題解決につながっているか


最後に、私が活用した参考書を紹介しておきます。次回の試験は2022年4月なので、まだじっくり勉強する時間はあります、ぜひ試験にチャレンジしてみてください!

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